その土地にしかない
細かな言葉の感覚があって
それが伝わらない寂しさは
晴れの日も雨の日も
変わらず素知らぬ顔で立つ
カーネルサンダースに似ている
この土地では
手袋をつけることはあっても
履くことはなくて
マフラーがいずいと騒ぐこともなく
雪のない冬が終わる
雨がカーネルサンダースを
すぐに削らないように
雪のふらない冬が来るたびに
わたしはゆっくりと
身に染みた言語を隠して
この土地の感覚になれてゆく
詩会クレプスカ
その土地にしかない
細かな言葉の感覚があって
それが伝わらない寂しさは
晴れの日も雨の日も
変わらず素知らぬ顔で立つ
カーネルサンダースに似ている
この土地では
手袋をつけることはあっても
履くことはなくて
マフラーがいずいと騒ぐこともなく
雪のない冬が終わる
雨がカーネルサンダースを
すぐに削らないように
雪のふらない冬が来るたびに
わたしはゆっくりと
身に染みた言語を隠して
この土地の感覚になれてゆく